自然とともに生きる　〜 I live with nature 〜

日の出の１時間前に、橋杭岩の前に立って、一日の幕開けを待つ。刻一刻と空の色が変化する。
このひとときがたまらなく幸せな時間。３６５日、１日たりとも同じ朝はない。
自然との出会いは素晴らしいという事をこの場所で教えてもらった。

期待が大きいと落胆も大きい。自然は人間の思うようにはならない。雲の具合がポイントですが、
日の出の頃の空は、どんどん移り変わる。こんなに美しい朝焼けの空には、年に数えるほどしか
出会えません。この場に立っていることに感謝した朝。

自然が織りなす、波模様。 その色合いと波が揺れ動く様が、言葉に表せないほどに美しくて、
何度も何度もシャッターを押し続けた、思い出の作品。

それは、森の中の出会いだった。ほんの１センチほどの小さな白い花が、妖精の様に小さな光を放って
いた。 最初の出会いからは、毎年毎年、森の妖精（梅香黄蓮）に会うために出かけるのです。

熊野は、山と海、そして川に囲まれた 自然豊かな土地。 中でも幾重にも重なるように続く山並を眼下に
一望する場所は、あちらこちらにある。自然の造形は素晴らしい。

古座川の源流にある、名も無き滝です。 熊野に数ある滝の中で、とても好きな流れ。
この時、この滝の前に座って、しばしこの光景を見続けていた。天から恵みの光が射した瞬間。

桜があちらこちらに点在する古座川ですが、風景の中にマッチしているのが自然で良いなあと思う。
桜が咲く時期にはぐるりと町内を巡回しますが、ここは絶対に外せない。

何度訪れても、その時の光や季節感、滝で言えば水量などによって、情景が変わってくるのが自然の楽しい所。この滝は雨上がりがおすすめ。前方上から差し込む朝の光が演出する姿にとても感動した瞬間。

朝の光景は、実際にその場に立って見ないと分からないのが本当の所。
雲があったり無かったり、その具合で太陽の光も違ってくる。 この時は水平線の上に雲が存在し、
そのおかげで太陽が霞んで見えた。また、いい感じで雲海も発生。いい出会いに感謝。

荒々しく切り立つ断崖と巨岩に囲まれた造形は、太古からの浸食活動によって形作られた。
奈良県・三重県・和歌山県にまたがり、国特別名勝の大峡谷。和船で水の上を進むと水面がすぐそこに
あって、身体で大自然を感じることが出来る。 四季折々の楽しみがある。

この場所は、橋杭岩がちょうど東向きに見えますが、太陽が出る位置が季節に寄って変わる。
年３６０日、この場に立って撮影しておられる方には到底かないませんが、私なりの橋杭岩を残せたら
幸いです。私の写真の原点とも言える場所。

海が美しい熊野地方。私は、海と桜、どちらも同じくらいに好きです。
地域の気候がほとんど同じようでいて、桜の開花時期が微妙に違うため、順番に見て回る。
中でも、この場所は、海と桜が一枚の写真に収められる、最高に贅沢な眺めを堪能できる。