エプソン PX/MCプレミアムマット紙は、以前一部デザイナー様やイラストレーター様のアート作品用として
在庫しているだけでHPにも掲載しておりませんでした。その後HPリニューアル時に光沢・絹目にプラスして
ラインナップ致しましたが、ほとんど動く事はありませんでした。
そして2016年9月・・・写真作品として初めてと言っていい程の全倍プリントオーダーが入りました。
入稿されたデータは、SIGMA DP3 Merrillで撮影されたモノクローム作品。
全倍で大きく出力されたプリントを目にした時、その臨場感と緻密な表現力にちょっと驚き。
その後、すぐ写真仲間からの相談で、納期のないモノクロプリントをお願いしたいとのご連絡。
タイミングがタイミングだったので “プレミアムマット紙の表現力は、なかなかのものですよ” と提案、
即プリント出力となりました。結果は絶賛とのご連絡を頂き、賞を受賞されたとか(微笑)
さて今回は、このプレミアムマット紙をカラーで出力したらどうなるのか?
という疑問にお答えするべく記事を作成しています。
まずはディスプレイ上で現像したデータで上記コンタクトシートを出力してみました。
それぞれの中にその場その場の空気感のようなモノが忠実に表現されていて、
この結果は、無光沢な表面と深い黒を再現するマットブラックインクが影響していると感じました。
では一つ一つのデータをPhotoshop Lightroomで少し追い込んでみましょう。 |
落ち着いた色調と豊かな諧調表現がとても美しい。
竹林の前に配置された櫻の花びらがとても緻密に表現されています。
浮かび上がる様な立体感は、マットブラックインクの恩恵でしょうか。 |
こちらはモノクロに近いカラー表現。
光がとても美しく、強い風によって現われた川面の表情も見事に再現されています。
現像時の大切なポイントは、ダークとシャドー部分のコントロールではないかと思います。 |
こちらは、私の住んでいる地区の造船場 朝の情景ですが、現場の空気感が忠実に再現されています。
テストプリントはA4サイズで行いましたが、この写真はさらに大きいプリントで見てみたいですね。 |
紀宝町にある虹の飛雪の滝。
強風が舞っている中での水と七色の炎が、臨場感豊かに再現されています。
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ハイライトからシャドーまでの諧調が実に見事に再現されています。
正解のないプリント出力・・・もう少し硬調でもよかったかも知れません。
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かわいいでしょう?
モデルは家の初孫ちゃんでした。これからも度々登場すると思います。
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